2024/02/12 12:00
今日は「花粉症」と「肝」について話します。
そろそろ、ざわついてきますよね花粉症界隈が。
もうすでに、発症してしまっている方もいるんだとか?
さて、西洋医学では「花粉症」という概念が近代になって解明されましたが、
東洋医学ではもっと昔から花粉症の概念自体はあったと考えられています。
「東風は春の季節によく診られ病変は肝に発生する。
春の気は肝に応じ、多くの病は頭にある。
春には善く鼽衂(きゅうじく・鼻水や鼻血が出て鼻が通せず塞がること)を病む事が多い。」
『黄帝内経素問』より
春は身体のなかにため込んだ毒素を外に排出する季節。
東洋医学でいう、五臓六腑のうち、「肝」の働きが活発になりますね。
花粉症などのアレルギーも「肝」が解毒をしてくれるため、春はとくに「肝」の解毒力がカギとなります。
「肝」が元気であれば、花粉症の症状も軽くてすみますが、現代の生活は「肝」を疲れさせることがとても多いのです。
「肝」が疲れる原因
・過労
・冷え
・寝不足
・ストレス
・怒りの感情
・目の酷使
「肝」を弱くする食事
・砂糖
・アルコール
・カフェイン
・揚げ物
・乳製品
・肉魚の脂
・加工食品/食品添加物
サプリや柔軟剤はNG
また、サプリメント・栄養剤や薬などを常用していたり、
合成洗剤・柔軟剤を使用している方は「肝」が解毒のために働きっぱなしで、かなり疲弊しています!
サロンに来られる方でも、たまにマイクロプラスチック系の柔軟剤を使われている方がいらっしゃいますが、
ほとんどの方が、花粉症に悩んでいたり、偏頭痛を持ち合わせていたり・・・
なので、柔軟剤などの説明をさせていただいて、せっけん洗剤などに変えられるとほとんど症状も緩和されます。
花粉症の症状がひどい方は、まずは洗濯方法を改め、せめて春だけでも「肝」を疲れさせる習慣を避けてみるのがいいですよ。
もちろん「肝」の解毒力を高めてくれるものを取り入れることは欠かせません。
「肝」をよくする食事
・緑の葉物野菜(にら・小松菜・セリ・菜の花など)
・野草(よもぎ・ふき・たらの芽・ふきのとうなど苦味のあるもの)
・春野菜(春キャベツ・春玉ねぎ)
・芽吹く力のあるもの(豆もやし・アルファルファ・発芽玄米)
・麦、ハトムギ、オートミール
・よもぎ茶、びわ茶、はとむぎ茶
「肝」をよくする心のあり方
・執着を解き放つ
・寛容性
「肝」をよくする生活法
・森林浴
・黄土漢方蒸し
とくに、春の登山は、おすすめ。
山の雪解け水は、生命の生殖能力をアップさせ、毒素の排出にも効果的という研究結果も。
黄土漢方蒸しの蒸気は森林浴の100倍のマイナスイオンが発生しています。
黄土の解毒作用と、よもぎをはじめとする天然無農薬の漢方薬草で強力なデトックス。
身体を芯から温めて血液循環を促し、浄血作用により花粉症の症状緩和にも効果が期待できます。
漢方と生活養生を合わせて、少しでも花粉症の症状を和らげるお手伝いができれば幸いです。