2024/02/20 13:00

世の中に溢れかえっている「香り」。
最近では、やれ柔軟剤はどの香りがいい、シャンプーや香水はこれなど、さまざまな香りに関する情報を目にすることが多くなりました。
でもはたして、皆さんがいい香りと認識するものは他の人にとってもいい匂いなのでしょうか?
そして、健康にとってもいいものだと安心して使用できるものなのでしょうか?

今日は、香り付け製品を選ぶときに考えたい「天然」と「合成」の違いについて話していけたらと思います。
それぞれの特性や効果を理解することで、自分にとって最適な選択をする手助けになれば幸いです。

ちなみに当店で使用する精油は全て天然100%のもので、一切の合成香料など人体に有害なものは使用しておりません。


それでは、まず「天然」と「合成」の違いを見ていきましょう。

天然香料について

原料:天然香料は、自然界に存在している動植物から抽出される。
たとえば、水蒸気蒸留や果皮圧搾などの方法を使って香り成分を取り出す。精油(エッセンシャルオイル)はその代表例で、これは植物から抽出した100%天然の香り成分。

メリット:天精油に含まれる様々な成分はさまざまな効能を持ち心身の健康に作用する。
日本では雑貨として扱われる精油も、海外の一部の国ではアロマテラピーと言われ天然植物の効能が医療的に作用すると認められている。
たとえば、ウイルスや害虫から身を守る効果や、気持ちを落ち着かせる効果、身体の機能を高める効果、消臭効果など。

デメリット:大量生産が難しく、希少なために高額な傾向があること。
香りが柔らかくてほのかに香る傾向があり、合成香料と比較して香りが弱いと感じる場合がある。

合成香料について

原料:合成香料は、石油系原料を人工的に合成したもの。
また、同じ香り成分を含む植物から特定の成分を取り出して作られることもある。

メリット:大量生産が可能なため安価である。

デメリット:香害のリスク。香害とは、人によって長時間嗅いでいると気分が悪くなったり、人体への蓄積が懸念されたり、環境ホルモンに該当するなどの危険性があること。また、香りの強さや鼻に残る感じなど、香りが不自然に感じる場合がある。

その他合成香料の危険性について

1. 変異原性
変異原性とは、遺伝物質である DNA や染色体に損傷を与え突然変異を起こす性質のこと。
石鹸から香水、食料で広く使われている合成香料アリルイソバレレートは、ラットに白血病をマウスにリンパ腫を発生させる事例あり。

2. アレルゲン
合成香料は喘息を誘発したり、悪化させたりすることケースがある。
とくに、皮膚上や血中・体内で他の物質と反応することでアレルゲンとなる場合がある。

3. 内分泌かく乱物質
環境中に存在する化学物質のうち、生体にホルモン作用をおこしたり阻害したりするものを指し、これらは環境ホルモンとも呼ばれる。
ポリ塩化ビフェニル、ダイオキシン、ヘキサクロロベンゼン、ビスフェノールAなどが、よく知られた内分泌かく乱物質。
合成香料においても、一部の物質に内分泌かく乱作用があることが明らかになっており、発達障害・ADHD、パニック障害や鬱などの精神疾患、ホルモンバランスの乱れによる生理不順・更年期障害、性と生殖の異常の危険性(不妊症、性同一性障害、精子数の減少、停留精巣の増加、尿道下裂の増加)との関連が指摘されている。

4. 蓄積する合成ムスク類
合成ムスクは分解されにくく、環境中や生体内に残留することがある。
これらの物質は生物濃縮しやすく、人間においても母乳や脂肪組織に蓄積することが報告されている。
高齢者においては脳内に高濃度で残留し、認知症やアルツハイマー病の誘因と考えられている。


さて、以上の特徴を踏まえて、みなさんはどんな香りを選びたいですか?

天然の和精油の香りに包まれてバスタイム。
こちらからご購入できます。